こんにちは、似顔絵師&イラストレーターのぜんごです。
似顔絵イベントでお客さまに聞かれる質問の一つに、
「似顔絵って似せるのにコツとかあるんですか?」
というものがあります。
いつも「ありますよ〜」と答えているのですが、今回簡単に説明しようかと思います。
似せるコツ①各パーツの位置
これは、自分が標準的だと思う位置から
- どのくらい離れてるか
- どのくらい近いか
- どのくらい傾いてるか
などです。
わかりやすくこちらの福笑いを使ってみます。
(こちらは以前、神尾楓珠さんに似顔絵を教える企画で、似顔絵に親しんでもらうために作った福笑い。)
まず標準的だと思われる位置に目、鼻、口を置いてみます。
目が離れている、鼻と口が下に寄っている、眉毛がさがっている場合。
目がつっている、眉毛が近くりりしい、鼻と口の距離が遠い場合。
眉毛、目、鼻、口のパーツはすべて一緒で、位置と傾きだけ変えています。これだけでもだいぶ印象が異なり、個性がでますね。
似せるコツ②各パーツの形
主に
- 眉毛
- 目
- 鼻
- 口
について、どんな印象かをシンプルに描いてみて、それを①のバランスに当てはめるとだいたい似せられます。人によっては、耳の形や大きさ、頭(毛量など)もかなり印象を左右しますね。
まず標準的だと思われる位置に目、鼻、口を置いてみます。
今回はパーツの形を変更し、眉毛が太く丸い、目は一重で眠そう、鼻は丸く上を向いている、口は横に広げて歯を見せて笑っているパーツを使っています。
目が離れている、鼻と口の幅が広い、眉毛がさがっている場合。
目がつっている、鼻と口の間が狭い、眉毛がりりしい場合。
こちらもすべて同じパーツを利用し、位置と変えています。
参考本「ポジション式似顔絵」
以上のことをわかりやすく「ポジション式似顔絵」という名前で小河原智子先生が説明してくれています。
ご興味がある方はぜひ本を探してみてください。
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ちなみに星の子プロダクションでは、先生のスクールも受講できるようです。
参考本「似顔絵って難しいよね」
ポジション式似顔絵がわかってきて、もっと似てる似顔絵が描きたい!!と思った方にはこちらの本をおすすめします。
情報量が多いので覚悟してください^^
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こちらの本の著作者は、ご夫婦で「ニテンナスクール」という似顔絵教室を開催されている現役プロ似顔絵師のかっとさんとマジェリンさんです。場所は大阪ですが、通信添削もされているようなので、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:奥深い似顔絵の世界
ただ、世の中にはファンタジスタみたいな似顔絵イラストを描く方がいて、それはこのセオリーに当てはまらない場合もあるんですよね。。。
わかりやすい例だと、顔のパーツ自体を描かない、シルエットだけで似せるなど。
一般のお客さまを描く似顔絵で、それをやられている方はほとんどいないかもしれませんが、有名人の似顔絵などでは稀に見かけます。
それがまたすごく面白くて。こんな描き方があったのか〜と驚かせてもらえて、本当にワクワクするんですよね。
ポジション式で基礎体力をつけてから、それをどう昇華させるか。そこからが描き手のセンスと腕の見せどころかもしれません。
似顔絵イラスト、本当奥が深いです!!
おしまい