02 3月

10分で描いている絵は、10分で描いていない。


こんにちは、似顔絵師のぜんごです。

対面で描いていると「10分で似顔絵描けるなんてすごいですね!」と言われることがあります。今回はこの「10分」について考えてみます。

似顔絵を対面で描く場合、時間が限られているので1日かけて描くなんて到底無理ですよね。とりあえず2時間とかも難しい。だいたい10~20分程度を想定して、お客さまへ渡せる状態まで仕上げるのです。(もちろんもっと早く仕上げる絵描きさんもいます。)これは、本来数時間かけて仕上げたいところを、その10分で完成できるように、紙や画材などみんなかなり工夫しています。自分に合う画材を探して、情報交換したりとみんな余念がありません。でも、これって多少訓練して慣れれば、いけるような気がするんです。

でも10分で描いている絵は、実は10分で描いていないんですよ。
(なんてわかりにくい言いまわし・・・)

以前、あったやりとり。
夫のお客さまが「こんな短時間で描けるなんてすごいですね。私なら3日くらいかかっちゃうかも~。」といわれたことがありました。その方も絵を描かれるみたいなんですけど、似顔絵ではなかったようで、そういう言い回しになったようです。後日そのことを夫と話していたら、「オレは10年かけて描いてるから」っとボソっとひとこと。

おおぉー名言でた!

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似顔絵をはじめて10年間、ただ何も考えず描いてきたわけではなく、失敗した絵、うまく描けた絵、悩んだ時間、通った教室、勉強会&セミナーや大会への参加、購入した画集・・・・よりよい似顔絵を描くために、膨大な時間やお金を投資して、みんな今に至っているんですよね。似顔絵をはじめて10年だとしたら、その10年間どれだけ真摯に似顔絵に向き合ってきたか、ということです。

そしてそれをもとに、毎回全力で似顔絵を仕上げていくわけです。過去の自分の絵に対する姿勢が、今の絵に現れているといってもいい。
しかし、これ反対のことも言えますからね。もし毎回テキトーに仕上げていったら、経験が10年だろうが、結局10分で描いている絵ができる。これはこわい。。

この話は絵を描く方に限らず、ライターさんや職人さんなど技術職の方にはご理解いただけるかな、と思います~。

「10分で描いている絵は10年かけて描いています。」
こうやって胸張っていえるように、自分も日々の絵に向き合っていかなきゃなと思います。

おしまい

15 2月

似顔絵が似ないときに助かるアイディア


こんにちは、似顔絵師のぜんごです。

同業者の似顔絵師・宮地真一さん。いつも似顔絵を似せるためにいろんなアイディアを考えています。似顔絵にまじめな愛すべき天然キャラの彼ですが、最近使っているというアイディアがあって、このブログでの掲載許可をいただいたので、紹介しますね。

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こちらが宮地真一さん。テンガロンハットがトレードマーク。サイトは「似顔絵の宮地」です。

このイーゼルの下にある紙!
これが今回ご紹介するアイディアです。

似顔絵を描いていると、ふと「これは似ているのか!?」とか「うーん、この人どう描いたらいいかな?」と悩むことがありますよね。そんなときのアイディア。

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画像は念のためぼかしておりますが、日本人の平均顔だそうです。
(「日本人 平均顔」で画像検索すると、いろいろ出てきます)

悩んだときに、まずこの平均顔をみる。

お客さまの顔を見る。

お客さまの特徴がはっきりわかる。

ということだそうです。
なるほど!

似顔絵を描く人は、自分の中に「平均顔」というのを持っていて、その平均顔をもとに特徴の把握を無意識にやっていると思っています。それを可視化した宮地さん。新しすぎる!

困ったときのカンペになりそうで、なかなかいいアイディアだと思います。
本人曰く、「絵描きの人、みんな『恥ずかしい』っていって真似しないんだよね。」
確かに(笑)
別に気にしないよという方、ぜひお試しください☆

おしまい